会長挨拶


第136回日本循環器学会九州地方会
会長 宮田 昌明

鹿児島大学医学部保健学科 教授

 

謹啓 皆様におかれましては、益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
この度、第136回日本循環器学会九州地方会の会長を拝命し、2024年6月29日(土)に「かごしま県民交流センター」で開催させて頂くこととなり、事務局一同、鋭意準備しています。
 日本循環器学会は、国民の健康寿命の延伸を目指して鋭意、取り組んでいます。また、超高齢社会において、循環器疾患を予防・治療することは、非常に重要なことであり、大きな社会貢献になると考えています。現在の循環器医療を取り巻く環境は、新薬の開発に加え、人工心臓や新規治療機器の出現、AIの導入など、著しく進歩しています。これに対応するためには、循環器内科医と外科医のみならず、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など多職種が連携して取り組むことが必要で、学術集会は、学修や情報交換の場として重要な役割を果たしています。また、医師の働き方改革も2024年4月から導入され、今回の日循地方会は九州各県の状況を情報交換できる場になると考えています。そのため、本地方会のテーマは、「多職種連携で取り組む全人的循環器医療」といたしました。鹿児島に医師のみならずメディカルスタッフが一堂に会し、全人的循環器医療を目指し、九州の英知を発信する場になることを願っています。
 本地方会の教育講演では、心臓移植や人工心臓の第一人者である東京大学心臓外科の小野稔教授と心エコーの第一人者である産業医科大学前学長の尾辻豊先生に御講演を御願いしています。会長特別企画としては、「循環器におけるAIの活用と今後の展望」、「九州における循環器コホートからの情報発信」、「心筋症を極める」を企画しました。ダイバーシティ委員会企画は、働き方改革導入直後の現状を情報共有する企画になっています。その他、134回大会から始まった医学生やメディカルスタッフのセッションに加え、今回から予防委員会企画として心不全療養指導士向けのセッションも新設しました。一般演題に加え、YIAなどの選考セッションにも多くの演題を登録くださいますよう、宜しくお願いします。
 最後に、鹿児島の地方会に是非ともご参加いただき、対面での情報交換は勿論のこと、鹿児島の食、歴史、自然もご堪能頂ければと思います。
 皆様の益々のご活躍をご祈念申し上げます。
謹白